【アンサング・シンデレラ】10話 あらすじ 感想 ネタバレも!

アンサング・シンデレラ

あらすじ&感想

瀬野の重複がんを薬剤部みんなに報告

瀬野の重複がんをみんなに報告する。
副腎がんにはミトタンしかない。

そこに七尾副部長がやってくる。
海外には有効性が望める薬がある。FP258という薬。
ただ無理に治験を組み込んだとなると責任問題になる。
だから葵に責任を取ってもらうこと。
そして、治験責任医師に畑中先生がなること、治験審査委員会で承認を得る事、患者の同意の3つが必要。
そしてこれら3つを全て葵が責任を持つ。

心筋梗塞で緊急搬送された丸岡はじめさん、重複がんの治療で抗癌剤を使用している瀬野省吾さん。

瀬野ががんだと知ってみんな驚きでいっぱいいっぱいでしたね、それはそうなるでしょうけど。
それでも気さくに振る舞う瀬野はさすがでした。
みんなには弱気を見せない、先輩の鏡のような、そんな存在。

患者の薬の費用

痛みがひどくて痛み止めをたくさん飲んでいる瀬野。
葵がそれを指摘するが、大丈夫と返答する。

瀬野の同室の患者、丸岡。
今日から始まる薬の一覧を説明しようとするが、いつまで飲むのかと尋ねられる。
心臓の薬は生涯服用することになる。
それって拒否できるの?と。
今後の生活のために。
薬剤師のお前に俺の生活の何がわかるってんだよ。
だいたいいくらかかるんだよ。
これから一生毎月5000円ってそんなのいきなり言われても。
ほっといてくれ、出てってくれ。

治験薬FP258の準備ができた、後は葵次第。
患者の確認した方がいいと。

夢だけじゃ食べていけないから新しい仕事探しと医療費の補助制度について調べている丸岡。

一生飲み続けないといけない薬があるなんてしんどいことですよね。
薬だけでお腹いっぱいになってしまいそう。
それにただじゃなくて、費用も発生するし。
毎月固定費が出るのは、ちょっとしてストレスになりますからね。

治験薬の可能性

葵が治験薬を瀬野に伝える。
断ると瀬野。
やはりこういう反応でしたかと七尾。
お母さんのことで僕を恨んでいるようだと。
あなたへのうらみなんか関係ない、妙な希望を与えないでくれませんか。
お母さんは僕が用意した治験薬を試しているが改善はまったく見られず、亡くなった。

内の病院で治験はできるわけがない。
そんな暇があるんだったら、丸岡さんや他の患者さんのこときちんと見ろ。
と告げた後、病院の廊下で倒れる。

FP258は諦めようと畑中。
瀬野が望んでいるわけではない。
ミトタンの増量も葵が言うから頑張ってる。
別の道も考えてあげるべきかもしれないね。
残念だけどあらがえないこともある。
相原にらしくないと言われる。
全然だめ、だけどそういうときのために私たちがいるんじゃないんですか?
葵、まだこの治験を実現するつもり?と刈谷。
より多くの選択肢を用意しておきたいんです。
治験審査委員会の資料作りは私も手伝う、あんたよりがん治療については詳しいから。
丸岡さんのことまかせてくれませんか?とくるみ。
調剤は私たちがやりますと、羽倉と工藤。
みんなが協力してくれる。

患者さんは常に迷い続けている、だから治験薬というもう一つの選択肢を用意しておくべきなのでは?
治験審査委員会の承認を得るには相当の準備と労力がいる、さらに承認を得られる可能性は低い。
畑中先生しかいないんです、もう一度協力してもらえないですか。

患者が自分にとってよりよい選択ができるように選択肢をたくさん用意しておくという配慮ができるのは、
患者さんにとっては安心できるかもしれませんね。

少しでも安く

丸岡のもとを訪ねるくるみ。
処方変更の提案があります。
ジェネリック薬品に変更し、価格を安く抑えたと。
一日97円安くできる。
丸岡の書いた漫画を読んだと。
薬剤師なのでお薬のことでしか役に立てない。
でもいろんなことを諦めてほしくないと思いました。
こんなちっぽけな悩みに答えてくれて悪いね。
病気に大きいも小さいもありませんよ。今のは先輩の受け売りですけど。
またわからないことがあったら言ってくださいと。
このやり取りを隣で聞いていて安心する瀬野。

葵に教わったこと全てを出して、丸岡と向き合っているくるみ。
そして、丸岡の悩みを上手くくみ取り、解決に動いてあげている、
だいぶ成長した姿を、カーテン越しに瀬野に見せられてましたね。

小野塚の意欲をかっていた瀬野

治験薬の治験実施に関する審査を始める。
畑中から治験薬について説明される。

瀬野のもとに小野塚がやってくる。
ここで採用されることが決まったと。
瀬野のもとで2年間臨床経験を積んで救急認定薬剤の資格を取ろうと思っている、だから必ず戻ってきてください。
メガネの冴えない学生が随分偉そうなこと言うようになったな。
これで安心した、俺がいなくなったら頼むな、小野塚。
冗談だよ、厳しく指導するから覚悟しておけよ。

瀬野は学生時代の小野塚を覚えていたんですね。
当時から気にかけていて、可能性も見出していたんでしょうね。
瀬野から教育できるようになればいいですけど。

治験薬の審査

いつも通り、忙しくしている調剤室。
待たされている患者が怒っている、そこに辰川が慰めにいく。
あの中で薬剤師たち必死に頑張っていると。
荒神が休みから上がってきた。

被験者は薬剤部の人間ではないか、仲間を助けたいという個人的な思惑から行われようとしているのではないか。
患者さんが誰であっても今この治験薬が必要なことに変わりはありません。
場が荒れる。
七尾が発現する。
治験と言うのは一人の患者のために行われるのではありません、全ての人々の安心のために行われる。
確かに副腎がんは希少がんです、でもわずかですが患者さんはいる、その病気に苦しんでいる人がいるんです。
中には治験薬を使っても助からなかった患者さんもいました、でもそういう人の無念をはらすために、新しい薬が開発されてきた。
みなさんの大切な日常をまもるために、人類の未来のために、今回の治験が必要だと考えます、と頭を下げる七尾。
本当はお母さんを助けられなかったことが悔しかった、今度こそは救いたいと思っているんでしょと販田。

瀬野に治験薬の参加登録することが可能になった。
全員の力で条件が整いました。
あとは瀬野次第。
畑中先生、治験をお願いします。

みんなが一丸となって瀬野が戻ってきてほしいという思いから、
協力して治験の審査に通るようにしている、薬剤部のみんなのまとまり、
チームワークがすごく固いことを感じさせられました。

瀬野の本当の気持ち

治験薬が届く。
しかし瀬野が病室からいなくなったと。
お母さんのお墓の前にいた。
そこに葵が来る。
俺は、治験をやらない。
私も何度かこのお墓に来ています。
妹の担当薬剤師が瀬野のお母さんだったらしい。販田部長にもお世話になったと。
みどりちゃん、一人で背負わなくていいんだよと。
あなただって助けを求めていいんだよと。
佐織里さんの前でだけは悲しい事や辛い事全部吐き出すことができた。
それから病院薬剤師を目指すようになった。
佐織里が抗癌剤の治療を受けていると、その時約束した、私は佐織里さんみたいな薬剤師になりたいと。
守れたのか、その約束。
全然です。でも今までずっと瀬野さんからいろんなことを勉強してきました。近づけてるかもしれないですよね。
本当の気持ちを教えてくれませんか。
ただ単純に、つらいんだよ。
いろんな患者さんの治療に関わってきた、だけど実際やってみると生易しいものではなかった。
先の見えない治療がこんなにつらいなんて。
吐き気と頭痛とめまいともう生きていることがつらい。
それなのに改善の兆候はまったくない、希望もない、治る可能性のないのにいつまでこの苦しさに耐えればいいんだろ、
こんな思いする必要あるのかなって、頭がおかしくなりそうになる。
治験なんかやったら今まで以上の苦痛が待ってるかもしれない。
母親は治験薬を使っても何も改善しなかった、最後は涙目で緩和ケアを求めてきた。
助かるかどうかもわかんないのにあんなの無理だって。
考えるだけで恐ろしくなる。怖いんだよ、俺は。
情けないだろ、散々えらそうなこといっておいてこのざまだよ。
私たちはここからです、瀬野さんの本当の気持ちを知ることができました、ようやく一緒に病気と闘える。
つらいことがあったら吐き出してください。みんなで全て受け止めますから。
治験を選んでも緩和ケアを選んでも全力でサポートしていきます。

俺は治験を受けます、みなさんに全て任せます、よろしくお願いします。

2年後の薬剤部の映像。
くるみが新人を指導している。
小野塚が救急室で働いている。
臨床研修に簑島心春がくる、相原が担当。
葵さんと瀬野さんは?
いない、あの2人はもういない。薬剤部はバラバラになったの。と刈谷。

瀬野のお母さんは、薬剤師だったんですね。
葵はそのお母さんのような、なんでも吐き出せる、そんな薬剤師を目指したんですね。
小春がなりたかった薬剤師として研修にきて、
葵のような薬剤師になると意気込んでいると思います。
葵が瀬野のお母さんのようになりたいと思ったように、
どんどん引き継がれていけばおもしろい薬剤師がたくさん生まれますね。

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