第10話の視聴率
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あらすじ&感想
初めての受け入れ拒否
胸部大動脈解離疑いの患者の救急要請。
それを断るように言う本郷。
従って断る朝倉。
落ち込む朝倉。
朝倉が心配で気にする桜庭と深澤。
余計なこと言うなと高岡に怒られる2人。
そこに救急要請。
20代女性、高所転落による頭部外傷。
フレイルチェスト、骨盤骨折疑い。
意識レベル二桁、橈骨微弱です。
なんとか受け入れられないか?
搬送時間は?15分以内に運べますか?
可能です。
受け入れろと本郷。
しかし、15分立っても救急車が来ない。
3分オーバーで到着。
遅れた救急隊員に詰め寄り、怒る本郷。
思ったより状態が悪い。
出血点の止血にいそしむ本郷、朝倉。
徐脈になり、フルインフレ―ト。
アニソコニアが出ている。
だったらここで穿頭しろ。
肝後面からも出血がある、どうすれば。
上からパッキングして凝固が改善すれば可能性はある。
穿頭でアニソコニア改善。
出血はコントロールできたと本郷。
しかし、VFになる。
開胸心マする。
除細動パドルで除細動。
しかし戻らず。
もう一度除細動する。
戻らない。
成瀬、もういいと本郷。
成瀬の縫合が終わっても、なお心マし続ける朝倉。
朝倉、もう止めろ、もう可能性はない。
止めろと言ってるんだ。
死亡確認する成瀬。
ご家族が来る前に綺麗に縫合しとけ。
縫合する手が止まる朝倉。
ごめんといって途中で医局に駆け込む。
病院の理念、断らない医療を眺める。
そこに高岡が終わったよと言いに来る。
泣いている朝倉を抱きしめる高岡。
どんな患者も受け入れる。
そのために私たちはここにいる。
でも実際は、受け入れられない命もある。
受け入れたところで救えない命もある。
理想はしょせん、夢物語なんだろうか。
桜庭会長が本郷を院長室に呼び出す。
今月のナイトドクター制度の経過報告書を拝読しました。
ナイトドクター制度を採用してから、夜間の患者の受け入れ件数が一ヶ月当たり約2倍に増えた。
当直をなくし、あさひ海浜病院で働きたい昼間の医師の人数も格段に増えた。
これはまさにおおきな成果と言えるでしょうと院長。
ですが、その一方で、救急救命センター単体では相変わらず赤字が続いていますね。
夜働く分の人件費もかかるし、問題を抱える患者も多く医療費も回収できない場合も多い。
これらのことを踏まえ、先日ナイトドクター制度の今後の方針について、理事会で話し合いを行いました。
その際決定した方針についてお話しますと桜庭会長。
深澤の家で朝ご飯を食べる深澤、高岡、桜庭。
なぜ本郷先生が患者を受け入れたのかについて話す。
賭けに出たんじゃないかな?
朝倉きっとショックだったよな、と深澤。
今まで散々どんな患者も受け入れることにこだわってきたのに、
昨日はそれもできなくて、せっかく受け入れた患者さんも亡くなって。
やっぱり悔しいよな、助けを必要としてる人を救えないのはさ。
自分が断る医療をしたくなくてここにきたのに、まさか断ることになるとは思えないですからね。
でも、確かにあの場面では受け入れても助からなかったですね。
助からないとわかってるから見逃すのかと言われれば、また違うんですが。
15分で搬送できず、3分遅れた救急隊員にたいして、あれほどまでに怒鳴るとは驚きました。
本郷もぎりぎりのところでやっているんだなと実感させられました。
どんな患者も受け入れることは可能かもしれないが、
助けられるかどうかは別で、医療に絶対はないと考えると、
朝倉が考える医療は理想的であって、実際に叶えることが難しいように思えます。
ナイトドクターって赤字なんですね。
夜に雇う人件費の方がかかってるってことなんですかね。
それにしても判断するのはまだ早いように思えます。
突然の停電、パニックになる院内
次の日、朝倉は休みの日。
さっそく救急要請。
強風に飛ばされた看板の下敷きになった負傷者2名。
1人は40代男性、頭部に打撲痕、JCS30で頭部外傷疑い、
50代男性、左下腿に腫脹、変形を認める。
受け入れろと本郷。
EDHでSDHで脳ヘルニアだろ、オペが必要だな。
今夜は患者が多そうだ、成瀬お前に任せられるか?
左の足背動脈が触れない、と深澤。
このままだと足がダメになるな、どうする?と本郷。
筋区画内圧を測定します。
よしやれ。
強い勢力の台風が接近している。
突然停電になる。
パニックになるが冷静な本郷と成瀬。
手技を続ける。
1分立ったが自家発電に切り替わらない。
患者と医療機器の確認に回る看護師と深澤。
ようやく自家発電に切り変わった。
これで安心ですねと深澤。
何言ってんだ、闘いはこれからだ。
うちの自家発電の燃料はもって3日だ。
いつ復旧するか分からない以上、極力電力を節約する必要がある。
医局やスタッフステーションのコンセントを抜く。
病棟の廊下、階段、トイレ使っていない電気を全て消してこいと命令される深澤。
部屋にいない朝倉。
救急要請。
自宅で人工呼吸器を使用している70代男性の受け入れ要請。
停電により、吸引機が使えず、痰詰まりを起こした。
受け入れる本郷。
不安だろうな。
電気を使った医療機器が命綱になっている人達は、
今も真っ暗なままの自宅や小さな病院で眠れない夜を過ごしているはずだ。
運ばれてきた患者。
肺炎か心不全の可能性がある、CT撮りますか?と高岡。
ダメだ、CTもMRIも復旧には時間がかかる。
じゃあ何も検査できないってことですか?
どうする?
肺エコーでBライン確認します。
やってみろ。
電話がなる。
森本病院からの受け入れ要請。
院内が停電になって医療機器が使えずに困ってる患者さんがいるからうちで受け入れてほしいと。
人数は?
人工心肺の患者が1名。
人工呼吸器の患者が3名。
呼吸器+CRRTの患者が1名。
計5名の受け入れを。
すでにベッドは満床。
どうするかはお前たちで決めろ。
今抱えている患者の状況、稼働可能な医療機器の数、自分たちの能力、全てを考慮したうえで判断しろ。
深澤は受け入れたいと言う。
高岡も受け入れたいと。
自家発電を備えた周辺の病院は全て満床、うちが断ればその患者5名は全員死ぬかもしれない。
自分も受け入れる以外の選択肢はないと思います。
その上で、どうすれば受け入れられるか考えたいです。と成瀬。
わかった、俺はお前たちの判断に従う。と本郷。
全員受け入れます、運んでくださいと告げる。
そこに救急要請。
水原クリニックより、空調が切れ、熱発して状態の悪い透析患者10名いる。
受け入れましょうと朝倉が走ってくる。
みなさん力を貸してください。
受け入れます、運んでください。
今夜はまだまだ患者がくる、用意できるものは全てかき集めろ。
みんなで受け入れられるようにベッドの調整をする。
今夜は休みじゃなかったのか?と本郷。
代休ならきちんといただきます、こういう夜のためにナイトドクターはいるはずですから。
初療室の仕切りはお前に任せた。
すこしずつみんなのことを一人立ちさせていうとする気持ちがありますね。
さらにやらせるところはやらせる姿勢は、指導者としてはすごくいいと思います。
確実にみんなも力が付いてきていて、桜庭や深澤も動けるようになってますからね。
停電になって電源供給できるのが近隣でここの病院だけ、
どんどん受け入れ要請の電話が鳴り響くが場所も有限だしどうしようもない。
まず、電力供給できない施設が多くあるのはおかしくないですか?
それ以上の患者と医療機器を扱っているのも違うのかなあと。
停電は毎回起こるわけでもないですし、緊急事態と考えると仕方ないのかな。
思わず飛び出してきた朝倉も、また仕事じゃないのに仕事してますし。
今回は来るべくしてきてますがね笑
自分でもこの場面だったら行くかもしれません。
ナイトドクターとしての成功例
続々と運ばれてくる患者。
星崎が連れてくる。
昨夜無理な救急要請したことを謝る。
その後患者は亡くなっていた。
近くで搬送先を見つけられなかった私の責任です。
話は後だ、君の上司に確認してほしい。
手が空いていたら頼みたいことがある。
なぎさ総合病院で患者たちが待ってる。
うちに搬送してほしい。と本郷。
桜庭も加わりみんなで区画分けし患者に対応する。
送られてくる患者が多く、どこにもスペースがない。
新たに受け入れ場所を確保したい、手を貸してくれと本郷。
ロビーまで使ってさらに15名を受け入れる。
星崎が搬送を終える。
本郷先生に頼まれて、表に電源車を用意した。
これで、だいぶ持つようになるな。
昨夜の患者さんですが、一人で責任をしょい込まないでください。
やり切れない気持ちでいるのは私も同じです。
その悔しさを忘れるな。
あの患者を断った1軒目の病院は当直が研修医で対応できるすべがなかった。
2軒目の病院は担当が1人だけで、しかも他の患者のオペ中だった。
3軒目は若い内科の医師が当直だった。
もし一番近くにナイトドクターチームがいたらあの患者は助かっていたかもしれない。
1分1秒が勝負の命を扱う現場で俺が目指すのは、
いつどこでだれが倒れても救うことができる医療体制だ。
そのためにナイトドクターをどの病院にもいて当たり前のものにしたい。
患者を救えず悔しい思いをしたのなら、その分何としてもお前たちがナイトドクターとしての成功例となれ。
それが亡くなった患者たちのためにできる唯一の弔いだ。と本郷。
さらに救急要請。
20代女性、在宅で人工呼吸器を使用している患者の受け入れ要請。
停電後、受け入れ先が見つからず、内部バッテリ―が切れかかっている。
無理です、もう人工呼吸器は全て出払っています。
自家発電の可能な施設で受け入れ可能なところはこちらしかない、お願いします。
バギング、、、。
ジャクソンリースを使えば。
それって電気が復旧するまで手動で酸素を送り続けるってことか?
判断はお前たちに任せる。
受け入れます。と深澤。
その患者さんを救えなかった悔しさを持てれば、
今度はよりもっと適した病院への搬送ができるようになるかもしれない。
そういったひとつひとつの積み重ねが大切だと実感させられます。
星崎もそこまで考えられるいい救急隊員です。
夜間でも昼間のような医療体制が組めれば、助かる命は多くあると思いますし、
その体制を作り上げられるかどうかが難しいところではありますよね。
電源車まで用意してキャパオーバーになりながらもスペースを無理やり確保し患者を受け入れる、
みんなのやる気を見て本郷も感化されたんでしょうか。
それにしても呼吸器を手動はやばいですよね笑
しんどいなんてレベルではないはずです。
よくやるっていいましたね、5人は。
ナイトドクター解散!?
朝になる。
嘉島が病院に到着。
光景を見て驚く。
患者の前を通り過ぎると患者から、
夕べはありがとうございました、本当にありがとうございましたと拍手で出迎えられる。
ICUに来る昼間の医師。
ここにも!?どれだけ受け入れたんだよ。
なんなんだ、これはお前たち!と嘉島が怒る。
すいません、患者さん多いので僕たちもこのまま残りますと深澤。
電気が復旧するまで私たちも残りますと朝倉。
なめるなよ、昼間の医者をなめるなよ。
これくらいお前らなんぞの手を借りずとも十分対応できる。
そして今日の夜もここには変わらず患者がやってくる。
夜間専門のお前らはさっさと帰って休んでくれるかな?
受け入れたところで救えない命はある。
でもその悔しさの分だけまた救える命がある。
どんな患者も受け入れる。
その小さな日々の積み重ねで、
日本の救急医療の未来は変わっていく。
私たちはその未来にまた少し近づけたと5人の誰もが思っていた。
思っていたのに、、、
嘉島のやつ、結局雑用は私たちに押し付けて。
電気が打っ吸したのに、最悪な気分だよ。
停電時に受け入れた患者のリスト、カルテの記載、元いた病院への診療情報提供書の作成、
使った医療機器の詳細、診療材料の補充リスト、まだまだ仕事は残っている。
少し手をとめてくれ、お前たちに話があると本郷がやってくる。
柏桜会グループの桜庭会長から報告があった。
あさひ海浜病院のナイトドクターチームは今月をもって解散することに決まった。
私たち5人に別れの時が迫っていた。
次回最終回。
意外にも受け入れましたね。
ナイトドクターの頑張りが昼間のドクターも動かすほどになってきたということでしょうか。
まあ、相変わらず言い方は遠回しでしたが笑
なんと、ナイトドクター解散になってしまう!?
ここまで積み重ねてきたものが全て崩れ去るじゃないですか。
しかも次回最終回。
ナイトドクターはダメでした、で終わってしまうのか。
また、この5人が中心になってナイトドクターを続けていくことになるのか、
どう話が転ぶのか、楽しみで、待ち遠しいです。
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